退職給付債務計算【DBO計算(旧PBO計算)】、退職金・年金制度設計、企業年金資産運用など

企業年金・退職金に関する経営課題を解決するコンサルティング【IICパートナーズ】

定年後の長期勤続理由と社員へのアドバイス


4.定年後もIICパートナーズで長く働いてこられた理由

最大の理由は、IICパートナーズに入社してからの10年間は、企業年金財務・会計の知識を習得すると共に、資産運用面での新規業務に関する調査・挑戦が緊張感をもって行えたことです。このような環境は、今も当社の中心業務であるDBO計算業務の安定した収益があったからこそ可能であったと思っています。

新規業務に挑戦と言っても、当時は私1人だったものですから現会長に協力を仰ぎ、投資信託評価業務、DC投資教育、DC運営管理機関支援業務、金融機関向け研修業務、年金資産運用コンサル業務、ストックオプション評価業務等を一緒に進めてきました。
このうち、年金資産運用コンサル業務やストックオプション業務(現在は中止)はその後の協力者の支援もあり日の目を見ることができました。


もう1つの理由は、途中から人事・総務の仕事を依頼され引き受けてしまったことです。当時の人事・総務は対応すべき課題が次々と出てきたことから落ち着かない数年が過ぎて行きました。

5.社員へ伝えたいこと、定年前に備えておくべき大切なこと

写真:田口氏

・ できるだけ広い範囲で人的なつながりを持つ

・ 普段からできるだけ多様な芸を身に着ける

・ 経済的自立と精神的自立

・ 家計の収入と支出の把握



1つは、できるだけ広い範囲で人的なつながりを持つということです。なんでも遠慮なく相談できる多分野の友人がいることだけで、生活に安定感が出ることを感じています。

2つ目は、まさに私が経験してきたことですが、よく「芸が身を助ける」と言われますが、普段からできるだけ多様な芸を身に着けるという心掛けが必要だと思います。
私の場合ですと、資産運用・企業調査という業務しかやっていませんので、それが私の芸になってなったわけですが、こういう芸が意外と役に立ち助けられたなと思っています。どんな芸を身に着けるかの判断は多様な人と接触できるセミナーや研修会に積極的に参加し多様な考え方を聞くことでヒントがつかめると思っています。

3つ目ですが、「恒産なき者は恒心なし」と言われます。
恒産は一定の安定した財産・正業、恒心は常に変わらない正しい心ということなのですが、やはり一定した財産なり収入がないと心が荒れてしまうということは確かなことだと思います。生きる上で必要なのは身体的自立の上につくる経済的自立と精神的自立ではないでしょうか。

4つ目は、夫婦で家計の収入と支出を普段からしっかりと把握しておくことですね。
家庭のマネーフローをお互いにしっかり掴んでおくことで、資産運用面への関心が強まり、将来の夢が盛り込めます。

最後に、私が長く続けてきたことですが、自分が読んだ書物等から心に刻まれ、元気づけられた言葉を集めることです。逆風の中で読み、意外に元気づけられた経験をしています。

 
IICパートナーズ 取締役 田口 裕