退職給付債務計算【DBO計算(旧PBO計算)】、退職金・年金制度設計、企業年金資産運用など

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新入社員向け:「確定拠出年金講座」

今回は当社の新入社員に向けた、確定拠出年金について取り上げた研修についてご紹介します。


研修テーマ
1 なぜ改めて新入社員向けの研修を実施することになったのか
2 研修の流れと主な内容
3 研修の実施にあたって意識した点
4 受講者の声
5 今後に向けて

1.なぜ改めて新入社員向けの研修を実施することになったのか

当社では以前より社員を対象とした確定拠出年金制度(DC)を実施していましたが、これまではキャリア採用が中心で一定の金融知識を持って入社する社員がほとんどだったこともあり、DCの加入時教育は運営管理機関からの資料の配布と事務的な説明で済ませていました。

しかし3年ほど前から新卒採用を始め、今年に入ってからはパートタイマー等の社員化を進めたことから、初心者にも制度内容や加入者としてやるべきことが理解できるように独自に資料を用意して60分の研修を実施することとしました。

また、すでに加入済みの社員に対しても、基礎的な内容を改めて確認するための機会として、希望者は参加できるようにしました。


2.研修の流れと主な内容

研修は前後半で内容を分け、前半はDCを含む当社の退職金制度全体の仕組みや位置づけについて、後半は制度加入後にまず行うべき運用商品の選択について、演習(ワーク)を交えながら進めました。

当社の場合、「退職金=DC」であることから退職金制度の構成としては非常にシンプルですが、前払い退職金との選択制により掛金設定に6つのパターンが用意されているのが特徴です。そのため、毎月社員に配布する給与明細には、給与の一部として支給される前払い退職金に加えてDCの掛金額についても別記し、自分の選択したパターンが確認できるようになっています。

写真:給与明細

このことから、研修の前半ではまず給与明細の見方から入り、給与や、退職時にまとめて会社から支給される一般的な退職金と比較しながら、DCの特徴について説明を行いました。そして、自分の退職金の残高をいつでも確認できることや、自分のライフプランや家計の状況に合わせて掛金や運用商品を選択できることから、当社の退職金制度は社員が自らライフプランを立て、老後に向けた資金準備ができるように支援するためのものであることを説明しました。

研修の後半では、最初に白紙の配分指定書(どの運用商品に掛金の何%を配分するかを指定する用紙)を配り、研修後には各自の判断によりこれを記入して期日までに提出する必要があることをまず認識してもらいました。

次に、運用商品の基本的な分類や性質を説明し、それぞれの運用商品がどの分類に当てはまるのかを整理したうえで、いくつかの運用モデル(資産配分のパターン)を提示し、受講者にはそのうちの1つを選択してもらってそのモデルどおりになるように実際に配分指定書に記入してもらいました。なお、これはあくまで“予行演習”であり、最終的な配分指定は後日提出することとしています。

最後に、DCは半強制的に長期の積み立て投資となることから、投資について学ぶ貴重な機会になること等を付け加え、最終的には自己の責任において判断する必要があることを確認して研修を終えました。