退職給付債務計算【DBO計算(旧PBO計算)】、退職金・年金制度設計、企業年金資産運用など

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継続教育:「確定拠出年金講座」~運用状況の確認と変更~

前回新入社員向けに確定拠出年金の仕組と商品の選定について取り上げましたが、今回は選定した商品の運用状況と商品変更や掛金変更等についての研修を行いました。

研修テーマ
1 研修のねらい
2 研修の流れと主な内容
3 研修の実施にあたって意識した点
4 受講者の声
5 研修を終えて


1.研修のねらい

当社では退職金制度として確定拠出年金制度(DC)を設けており、従来より社員に対して継続教育を実施してきました。研修の内容は各運用商品の運用実績に対する評価の説明が中心であり、投資に関して一定の知識を持った社員向けの内容となっていました。

しかし新入社員向け研修のコラムにも書いたとおり、新卒採用を始めたことなどから、今回の継続教育では初めて投資を経験してその結果報告を受け取ることとなった2年目の社員を想定し、「自分の運用状況はどうなっているのか」「運用を見直すにはどうしたらいいのか」といった基本的な内容を中心とした研修を実施することとしました。

確定拠出年金の加入時教育では、まだ運用を始めていない社員に対して研修を行うこととなるため、どうしても実感がわきにくいものとなってしまいます。実際に運用を開始し、結果が出た早い段階で研修を実施することが、将来的な投資行動に結びつく効果的な継続教育になると考えています。


2.研修の流れと主な内容

研修の前半ではDC資産の積立や運用の状況を確認する方法について、後半ではそれを踏まえて運用を見直す場合の考え方や方法について、演習(ワーク)を交えながら進めました。

当社の場合、年に2回各加入者に封書で「お取引状況のお知らせ」が配布され、加入者WEBサイトにも運用状況レポートが掲載されます。これに加えて、加入者WEBサイトの「資産状況照会」のページでは直近の状況いつでも確認することができ、そのリンク先のページでは運用を見直すための手続きを行うことができるようになっています。

このため、今回の研修では「資産状況照会」のページの見方を中心に説明を行い、受講者には実際に自分の運用状況を確認しながらこれまでの実績や資産配分を用紙に記入してもらいました。

そして、当社社員の平均的な運用実績及び資産配分割合(図表1)や、資産配分別の10年間の積立シミュレーション結果(図表2-1、2-2)を示し、今後の運用内容を考えるにあたっての参考としてもらいました。



また、運用を見直す際の考え方については、運営管理機関から提供された継続教育用の冊子を活用しつつ、大きくライフプランマーケット見通しの2つの要素があることを紹介し、年代に応じた考え方などを例示しながら説明を進めました。

さらに、実際に運用の見直しを行う方法として、これから積み立てる掛金で購入する商品の配分を変更する商品別配分変更と、これまでに積み立てた資産の商品の配分を変更するスイッチングの2つがあることを説明し、それぞれ具体的な見直し例をもとに、どのように手続きを進めればよいのかをワークを交えて確認しました。