退職給付債務計算【DBO計算(旧PBO計算)】、退職金・年金制度設計、企業年金資産運用など

企業年金・退職金に関する経営課題を解決するコンサルティング【IICパートナーズ】

マネープラン:「自社の退職金制度を活用した60歳以降のマネープランと資産形成講座」(2)

必要積立額の計算方法と受講者の声を踏まえた今後の課題

3.自分の必要積立額を計算

70歳年金開始プランの考え方や自社のDC制度の活用について理解を深めてもらったところで、受講者の皆さんには、リタイアまでに自分で積み立てる必要のある70歳までの「つなぎ資金」に対して、DCで積み立てられる金額と、それ以外で積み立てる必要のある金額を計算してもらいました。

つなぎ資金プランシート
〈記入例〉 記入欄 計算式
① ひと月の生活資金
30万円
②つなぎ年数 5年
③予備資金 1,000万円
④つなぎ資金 2,800万円 ①×12×②+③
⑤現在のDC積立額 0万円
⑥今後のDC掛金/月 5.4万円
⑦60歳までの残り期間 20年
⑧60歳時点のDC積立額 1,296万円 ⑤+⑥×12×⑦
⑨DC以外の必要積立額 1,504万円 ④-⑧

そして、自社のDC以外の有効な積立手段として、2018年から始まる「つみたてNISA」や、配偶者の退職金・企業年金、個人型確定拠出年金(iDeCo)があることを紹介し、研修を終えました。

4.受講者の声

「役立った・参考になった・共感した」点

  • 厚生年金の「元が取れる」年齢は、公的年金の損益分岐点のような発想は持っていなかったので、新鮮だった。特に、世の中的には、年金の掛け金を支払って、損するか得するかよくわからないという人も多いので、元が取れる年齢をイメージすることは有益だと思います。
  • 公的年金の5年繰り下げて元が取れる年齢がわかり参考になった。
  • 定年後、どれくらいのお金が必要なのか実際に計算して、意外と何らかの方法で貯蓄していかないといけないことが分かり、勉強になりました。
  • 積立NISAについて、制度開始後すぐに申し込もうと思いました。

「わかりにくかった・もっと詳細に説明して欲しかった」点

  • 話の流れが、70歳年金開始プランだったので、健康に自信がある人が前提だと感じた。すごく魅力的なプランには感じたが、60~70歳の人々の実際の考えのサンプルが気になった。性別や仕事の内容や住んでいる場所や健康状況等、多種多様なセカンドライフがある中で、スタンダードプランになるのかどうかは少し疑問が残った。
  • 前半は長生き前提の内容だったので、たまにイメージがつきにくい時があった。
  • DCやNISAについて、何歳から何年間投資し、年何%で運用すると60歳時点でいくらになるかという表などがあればイメージしやすいと感じた。

5.今後に向けて

今回の研修は長寿社会を前提とした資産形成をメインテーマとしましたが、セカンドライフの充実のためには、お金の問題のほか、健康や働き方の問題も重要になってきます。今後は社員のキャリアパスを考慮に入れつつ、当社にふさわしい「退職給付」のあり方を考えていきたいと思います。