退職給付債務計算【DBO計算(旧PBO計算)】、退職金・年金制度設計、企業年金資産運用など

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代表コラム

05 09

投稿者: nakamura
2018/05/09 15:00

先日、「嘘をつくAI」を開発しているというニュースがありました。

 

この「嘘をつくAI」を開発することが、「嘘を見破るAI」の開発にもつながるとか。

 

究極のうそ発見器」ということでしょうか。

 

今後、心理学や脳科学等における嘘を見破る知見と、表情・声・言語などに基づくデータ分析により、嘘をついているか、さらには、信用できる人物か、ということが瞬時に分かるAIアプリなどが開発されるのでしょう。

 

これによりどのようなエフェクト(影響)があるのか、少し考えてみましょう。

 

 

【AIによる品格エフェクト第1波 ~信用度の低い存在の淘汰~】

 

こういったAIアプリを使うと、犯罪捜査から、政治・外交さらには国会審議まで、「化かし合い」にかける時間がなくなり、はるかにスピーディになるかもしれません。

(余計な本音が明るみに出て、さらなる問題が発生して混乱するリスクもありえますが・・・)

 

 

良いか悪いかは別にして、いずれにせよ腹黒いプレーヤーはフィールドから退場を迫られることになるでしょう。

 

 

敢えて良否について触れるなら、少なくとも、国内外の極めて腹黒い政治家にご退場頂くことは世界や日本にとって良いことのように思います。

 

なお、この話はビジネスの世界でも基本的に同じはずです。

既に、中国では、芝麻信用という信用プラットフォームのALIPAYアプリが広まっており、学歴・勤務先・資産・返済・人脈・行動(支出取引等)に関する膨大なデータから人物の信用度を格付けし、優遇サービスの提供又は取引停止などの措置をとる仕組みが広まっているようです。

 

こういうアプリが拡張、浸透すると「嘘をつく」「だます」「約束を守らない」といった行為により決定的なダメージが生じる社会になり、ブラックな人々が淘汰される可能性が高まるのではないでしょうか。

結果として、ホワイトな人々になろうと努力する人が増え、より健全な社会になる可能性があります。

 

 

ただ、少し寂しい気もしませんか?

 

なぜなら、「バレるからまともになろう」「バレなければまともに生きる必要はないけど、バレるので仕方がない」と考えた結果、まともになることを目指すという思考と行動だからです。

これは、単なる損得レベルの思考及び行動であり、あまり品格を感じません

 

思い切り綺麗ごとかもしれませんが、このような世の中になる前に、自分の心を磨いておいて、世の中が変わっても、「別に影響ないですよ」と言ってみたいものです(笑)

 

もちろん、損得の計算は、特にビジネスマンとしては必須ですので、否定するつもりはありませんし、私も当然やっています。ただ、損得の計算の結果、今よりまともな行動をするのは、AIに負けた気がして、人間としては少し寂しいと思った次第です・・・・

 

 

 

 

【AIによる品格エフェクト第2波 ~地球に貢献しない存在の淘汰~】

 

これだけでは終わりません。その後、AIの品格エフェクト第2波がやってくるはずです。かなり強烈な波です。

 

いわゆるシンギュラリティ(人類に代わって、人工知能やポストヒューマンが文明の進歩の主役に躍り出る時点)の話です。

一説によると2045年に到来するとされるシンギュラリティを迎え、AIが人間を圧倒的に凌駕するようになると何が起きるのか?

 

様々な可能性があると思いますが、地球にとって好ましくない人間を排除する行動をとる可能性もあると思います。

(勝手ながら、「AIが地球の存在を最重視する」という前提を置いていますので、そうでなければ話も違ってきます。)

 

そうすると、地球の環境・平和・経済等に貢献する人間以外は、淘汰される可能性があるのではないでしょうか。

 

人間だけではなく、会社などのあらゆる組織、国家なども、地球環境や世界平和そして世界経済などへの貢献を基準にして、マイナスの影響をもたらす存在を淘汰していく可能性があると思います。

 

であれば、我々人間は、会社は、国家は、どういう姿を目指す必要があるのか?

 

少なくとも損得の計算でいくと、淘汰されないよう、地球の環境・平和・経済等に、少しでも貢献できる人間・会社・国家を目指す必要があるのだと思います。

 

ですが、先ほどの「AIによる品格エフェクト第1波」のときと同じく、少し寂しく感じます。

 

なぜなら、「AIに淘汰されるから、地球に貢献するようになろう」「AIに淘汰されなければ地球に貢献する必要はないけど、仕方がない」と考えた結果、地球に貢献することを目指すというやらされ感があるからです。

 

 

 

 

【おわりに】

 

「AIに淘汰されるから、仕方なく、地球環境、世界平和そして世界経済等に貢献しよう」ということではなく、人類自ら、主体的に、地球に貢献する存在を目指す存在でありたいものです。

 

こんなこと、私が偉そうに言うまでもなく、世界の偉人や多くの人々が既に取り組んできたことだと思います。

 

例えば、年金の世界でも、ESG投資は、まさに全世界の環境・社会・統治に貢献する会社等の組織に投資する考え方であり、地球への貢献という方向性にあると思います。

 

AIによる人格エフェクト第1波、第2波が来る前に、やらされるのではなく主体的に、人格を磨き、地球へ貢献する人物・会社・国家創りを進めていきたいものです。

 

一歩ずつでも。

 

なお、弊社としての社会貢献の視点での初めの一歩は、企業年金・退職金分野における中立的な立場でのプロフェッショナルサービスの提供でした。

 

そして次の一歩は、セカンドライフの充実という観点で踏み出しています。

こちらのジェニー(https://jennie.biz/)という情報サイトを通じて、皆さまの充実したセカンドライフに貢献する情報を提供できれば幸いです。


中村 淳一郎

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