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方針・人事制度を深く理解した戦略的なコンサルティング(デクセリアルズ株式会社様)

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方針・人事制度を深く理解した戦略的なコンサルティング(デクセリアルズ株式会社様)

「当社の方針・人事制度を深く理解した
戦略的なコンサルティングにより
プロジェクトを効率的に進められました」

デクセリアルズ株式会社 執行役員 人事、総務、広報・コミュニケーション戦略担当 若井 正雄 氏(左)
デクセリアルズ株式会社 人事部 人事1課 統括課長 吉田 達也 氏(右)

電子部品、接合材料、光学材料などの製造・販売を手がける、デクセリアルズ株式会社(以下、デクセリアルズ)。同社において利用されている、IICパートナーズ(以下、IICP)の「退職給付制度設計コンサルティングサービス」について、コンサルティング導入のねらいやその効果などを同社執行役員 人事、総務、広報・コミュニケーション戦略担当 若井 正雄 氏、人事部 人事1課 統括課長 吉田 達也 氏に伺いました。

デクセリアルズ株式会社

企業情報
本部所在地 東京都品川区大崎1-11-2 ゲートシティ大崎イーストタワー8F
設立 2012年6月20日

デクセリアルズについて教えてください。

当社の原点は1962年、ソニーグループの電子部品・部材の製造・販売会社として設立されたソニーケミカル株式会社です。以来50年以上に渡り、エレクトロニック・デバイスの分野において接着技術を中心にさまざまな技術・製品を開発してきました。

2012年3月に、ソニー株式会社(以下、ソニー)から日本政策投資銀行への事業譲渡に伴い、ソニーグループを離れ、2012年10月よりデクセリアルズ株式会社として事業を開始し現在に至っています。

人事制度を理解したうえでの戦略的なコンサルティングを期待

退職給付制度設計コンサルティングを導入された経緯について教えてください。

2012年のソニーグループからの離脱に伴い、人事制度・年金制度・健康保険組合について独自の制度を立ち上げる必要が生じ、まず独自の人事制度の設計に取り掛かるため、人事コンサルティングに入ってもらうことにしました。

その後、人事コンサルティングを依頼したコンサルタントから、「我々は人事制度のプロではあるが、年金制度については年金のプロにコンサルティングを行ってもらうのが良いのではないか」と提案があり、IICPをご紹介いただきました。

人事制度と年金制度は不可分の関係にあり、平仄(ひょうそく)を合わせて取り組む必要があります。こうした考えのもと、2012年11月頃から、当社と人事コンサルティング会社、IICPとの年金制度改定プロジェクトを開始することとなりました。

IICPにコンサルティングを依頼された理由についてお聞かせください。

以下の点があげられます。

戦略的なコンサルティングへの期待

当社としては、制度の運営・手続きに関しては信託銀行、年金の仕組みを戦略的に捉えて変えていくためにも、制度の構築には専門のコンサルティングファームが良いのではないか、という考えでした。また、商品を軸にした制度設計ではなく、しっかりと人事制度を理解したうえでそれに基づいたコンサルティングを実施し、制度を設計して欲しい。

IICPなら、独立した立場から専門家として我々が望む戦略的なコンサルティングを実施してくれるのではないかと期待しました。

機動的な対応

人事コンサルティングの依頼先を選んだ時もそうだったのですが、どちらかといえば当社としては、規模やブランドよりは、いわゆる「小回りがきく」というようなところを重視しています。IICPは、人事制度を担当するコンサルタントとコミュニケーションを取りながら、機動的にそして柔軟に対応することができるのではないかと考えました。

担当コンサルタントの信頼感

担当の渡部さん・瀧さんとお会いしてお話をした時に、この方たちなら経験もあり信頼できるだろう、と感じました。また渡部さんが、非常に類似した他社のケースに携わった経験がある、ということを具体的にお伺いできたことも安心できた点ですね。

もちろん、人事コンサルティングを担当しているコンサルタントからの紹介があったことが大きな理由となっているのですが、実際に我々も信頼できると感じられたことが決め手となりました。

DCからDBへ、経営陣や株主の理解を得る点が課題に

コンサルティングを実施しプロジェクトを進めていく中で、課題となった点などはありましたか。

人事制度においては「中長期的な人材の育成」を図り、労働の流動性をできるだけ低くすることを目指して設計を進めました。

人事制度と密接に結びつく年金制度において、この流れを汲んでどうするか。様々な可能性を検討し議論していく中で、モビリティの高いDC(確定拠出型)への切り替えが進んでいたところを、一部DB(確定給付型)に戻すことによって、全員が同じ制度となるよう設計していくのが良いのではないか、という結論に至りました。

ただ、これは一般的な流れとは逆行するようなイメージになる判断です。従業員側の同意を得ることももちろんなのですが、経営陣や株主に理解してもらうというところが大変でした。担当の渡部さんにもずいぶんご協力いただきましたが、ここが今回のプロジェクトにおいて一番重要なポイントだったと思います。

また制度設計を進める上で重要なポイント設計、再評価率等の条件設定についても、社内への説明や同意を得るためのアドバイスをいただきました。単に書面や手続きについて説明するだけでなく、ストラテジーについて教えていただけるので非常に助かりました。

若井氏

会社の方針や人事制度を深く理解した対応

コンサルティングによる影響・効果についてはどのように感じていますか。

従業員・経営サイド双方に対する説明という点で特に効果を感じています。

印象深いのは、社員会に向けて人事制度の説明をするための合宿を行ったことです。その際に、年金制度についても人事制度と平仄(ひょうそく)を合わせるべく説明することにしました。そもそもこうした点をあまり理解できていなかった社員たちには難しい内容だったと思いますが、担当の渡部さんが時間をかけて丁寧に説明をしてくださいました。

社員の理解が進むということは従業員からの同意取得をはじめ、プロジェクトを進めていくうえで重要なポイントとなりますので、専門家の説明によって、理解を促せたことは大きかったと思います。

また、経営サイドとしては、P/L(損益計算書)やキャッシュフローに与える影響について考えるわけですが、その点についても担当の渡部さん・瀧さんから直接説明していただけたので、大変助かりました。

年金制度については長期的な処遇として、ある程度コンサバティブにやっていくのが良いであろうと考えていましたので、そういった我々の方針や人事制度を深く理解したうえで、機動的かつ柔軟な対応をしていただけたと感じています。

人事制度や健康保険など、他の大きな変更がある中でプロジェクトを進めていくのは大変だったのではないでしょうか。

たしかに、ここまで変えるという状況はふつうあまりないかもしれません。人事制度は報酬部分だけでなく、育成計画に至るまでほぼすべて変えたと言えるほどの大幅な改定となりました。

しかし、だからこそやりやすかった面もありますし、健康保険組合、人事制度、年金制度の改定時期が少しずつずれたことで、すべてうまく進んでいると思います。

年金制度については、人事制度の改定との関係などにより、「待ち状態」となる期間も存在し、プロジェクト自体は長期に及ぶものとなりました。ただ、待ち状態となっている時期にも、IICPにシミュレーションなど必要な検討を行っていただけたので、効率的に進められたと感じています。

吉田氏

今後の課題に取り組むべく、運用コンサルティングも導入

今後の課題や展望についてお聞かせください。

制度設計は一段落し、現在は新制度の開始にあたって必要となる届け出や従業員の同意取得など手続きを進めているところです。

今後の大きな課題と捉えているのは、制度自体が大きく改定されたうえ、市場環境が急激に変化しているという状況を踏まえ、どのように退職金・年金を運用していくのか、という点です。

そこで運用コンサルティングについてもIICPに依頼し、現状の評価が終わったところです。今後アセット・ミックスの策定や運用マネージャーの選定等、さらに取り組みを進めていく必要がありますが、新制度の開始とできる限り同時に新たな運用体制をスタートさせたいと考えています。

退職給付制度設計コンサルティングサービス、またIICPについて評価していただけますか。

対応スピードが速く、時間どおりに動いていただけるので、ストレスなくやり取りできています。むしろこちらがお待たせしてしまい、気が気ではない、という状況があったかもしれません(笑)。

経験豊富なコンサルタントに担当していただけるという点は、大きなメリットだと感じています。契約の範囲などを考えると「聞いても良いのか…?」とこちらが感じる点を含め、色々と質問してもきちんと教えていただけるので、助かっています。

今後のIICPに期待することなどがあれば教えてください。

第三者の中立的な立場からのコンサルティング、ということと、これまでの制度設計での実績を考えて運用コンサルティングを依頼しました。

運用開始後の評価などを考えると、やはり新たな運用体制を4月の新制度の開始と同時にスタートさせたいところです。まだ残っている、取り組まなければならない点について考えると、あまり時間がなくなってきていますが、スケジュールにも十分ご配慮いただいた上で、良い成果が出るよう期待しています。引き続き良いお付き合いができればうれしいですね。

※取材日時 2014年11月
※記載内容は、取材時点の情報に基づくものです。

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